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ただ一緒に居たいだけ
第10章 キスの温度

「慎吾みたいに、
きっぱりとグイグイとはいけないな。
卑怯者なのかもしれない。
でも…。
美波さんが更に歳を重ねて、
その時、もしも独りで、
もしも、誰かと一緒に居たいと思った時、
少しでも私のことを思い出してくれたら嬉しいな」と言って、
髪を撫でてくれた。
「あの…。
慎吾さんには、
きちんと冷静に考えてくださいって言いました。
年齢のことも、
子供はもう、難しいことも。
それで、多分この1週間、
離れて冷静に考えて、
多分静かなる撤退を図ってるんだとおもいますよ?」
「えっ?」
「本当に1週間、
何の連絡もなかったんです。
ゲームでも、LINEでも、電話でも。
昨日、来てくれて、
むしろ、びっくりしたの。
でも、帰ったでしょ?
そういうことだと思ってます。
それ、当たり前ですよね?」と言いながら、
涙が出ていた。
「やだ。
生理の時って、情緒不安定だから」と笑おうとすると、
涙をペロリと舐めらように目尻にキスをしてくれる。
「そうして、静かに離れていって、
新婦のお兄様として、
時々、会えるくらいがちょうど良いと思ってます。
それに、なんだか、
久し振りにドキドキした気持ちになれて、
それはそれで楽しかったんです」と、
今度は本当に笑えた。
「健吾さんもそうですよ?
ドキドキさせてくださって、
ありがとうございます。
でも、私なんて、
本当に目立たない、取るにならないつまらない人間なんです。
だから、時々、親族でお会い出来るくらいが、
ちょうど良いんです」と言うと、
健吾さんは強く抱き締めてくれて、
「そんなことないですよ。
本当に、美波さんは、
可愛くて魅力的です。
私があと10歳、若かったらって思います」と言うと、
もう一度、唇にキスをした。
きっぱりとグイグイとはいけないな。
卑怯者なのかもしれない。
でも…。
美波さんが更に歳を重ねて、
その時、もしも独りで、
もしも、誰かと一緒に居たいと思った時、
少しでも私のことを思い出してくれたら嬉しいな」と言って、
髪を撫でてくれた。
「あの…。
慎吾さんには、
きちんと冷静に考えてくださいって言いました。
年齢のことも、
子供はもう、難しいことも。
それで、多分この1週間、
離れて冷静に考えて、
多分静かなる撤退を図ってるんだとおもいますよ?」
「えっ?」
「本当に1週間、
何の連絡もなかったんです。
ゲームでも、LINEでも、電話でも。
昨日、来てくれて、
むしろ、びっくりしたの。
でも、帰ったでしょ?
そういうことだと思ってます。
それ、当たり前ですよね?」と言いながら、
涙が出ていた。
「やだ。
生理の時って、情緒不安定だから」と笑おうとすると、
涙をペロリと舐めらように目尻にキスをしてくれる。
「そうして、静かに離れていって、
新婦のお兄様として、
時々、会えるくらいがちょうど良いと思ってます。
それに、なんだか、
久し振りにドキドキした気持ちになれて、
それはそれで楽しかったんです」と、
今度は本当に笑えた。
「健吾さんもそうですよ?
ドキドキさせてくださって、
ありがとうございます。
でも、私なんて、
本当に目立たない、取るにならないつまらない人間なんです。
だから、時々、親族でお会い出来るくらいが、
ちょうど良いんです」と言うと、
健吾さんは強く抱き締めてくれて、
「そんなことないですよ。
本当に、美波さんは、
可愛くて魅力的です。
私があと10歳、若かったらって思います」と言うと、
もう一度、唇にキスをした。

