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ただ一緒に居たいだけ
第10章 キスの温度
「私、何してるのかしら?」と、
シャワーを浴びながら呟く。


距離を置こう。
未来の新郎新婦の、それぞれの親になるんだからって思ってたのに。


慎吾さんが離れていく寂しさを、
健吾さんの優しさで埋めようとしてるみたい。

ぬるま湯みたいに、
温かくて優しいキス。


そんなの、ダメなのに。


しっかりしなきゃ。


そう思って熱めのシャワーを浴びて出た。


洗濯機からすっかり乾いてまだホカホカしている洗濯物を取り出してカゴに入れてから、
脱いだものやタオルを入れる。

リビングにカゴを運んでソファで健吾さんのTシャツとトランクスを軽く畳んで、
タオルと一緒に渡して、

「シャワー、どうぞ?
脱いだモノ、洗濯機に入れてくだされば、
洗いますよ?
あ…それじゃあ、
また、来てくださいって言ってるみたいですね?」と舌を出すと、

「私は嬉しいけど」と小さく笑ってバスルームに行ってしまう。


私は独り、
紅くなりながら少し遅めの簡単な朝食の支度をして、
テーブルに並べた。


バスルームから出てきた健吾さんは、
「朝からご馳走ですね?」と嬉しそうに言うので、

「えっ?
これで?」と言うと、

「毎朝、名古屋の喫茶店で名物のモーニングですから」と笑った。



なんだか、
夫婦みたいね?

と思うと、
照れ臭くて紅くなってしまう。


「美波さんはそのままで」と言って、
食べ終わると食器を運んで、
食洗機に入れるとこまでやってくれた。


のんびり2杯目のコーヒーを飲みながら、
少しぼんやりしてしまう、長閑な朝だった。
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