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ただ一緒に居たいだけ
第10章 キスの温度
フラフラと近くの駅ナカのカフェに入った。

そっと携帯を出して、LINEをしようとしたけど、
なんて言ったら良いか判らなくて泣きそうになる。


バチが当たったのね。


慎吾さんに惹かれているのに、
健吾さんの優しさに揺れて、
キスまでしてしまった。



「お仕事、大変そうね?
頑張ってね」とLINEしてみた。


すぐに既読になったけど、
返信はなかった。


震える手で電話を掛けて、
ハッとして鳴る前に切った。


買い物するのも辞めて、
タクシーに乗り込んで帰宅した。


リビングのソファに座って、
電気も付けずにじっとしていた。



電話の着信にビクッとしてしまう。

ノロノロと電話を見ると、
健吾さんからだった。


「自宅に着きました。
今回は急に訪問して、
済みませんでした」と話す柔らかい声を聴いていると、
胸が詰まってしまって返事が出来ない。


「あれ?
美波さん?
大丈夫?
また、具合悪くなった?」と心配そうな声がする。


「えっと…大丈夫です」と、
なんとか口にする。


「なんか、心配で、
また、飛んで行きたくなるな。
本当に大丈夫?
あの…。
生理終わったら、
婦人科もちゃんと行ってね?
行きにくかったら、
私が付き添うから」と、
生真面目な声で言うので、

「やだ。
付き添いって…。
お父さんみたいですよ?」と笑うと、

「良かった。
やっと笑ってくれたね?
週末も名古屋で会えるかな?
食べたいモノとか、行きたいトコ、考えておいてね?」と言った。
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