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ただ一緒に居たいだけ
第11章 深まる関係
特に慎吾さんからの連絡はないまま、
水曜日はログインもせずに過ごした。


水曜日の夜、電話が鳴って急いで見たら健吾さんだった。


「明日から名古屋ですね?
朝、早いんですか?」と優しい声で訊いてくれる。


宿泊するホテルのこと、
明日の夜は会食が入っていることを伝えると、

「金曜の夜、夕食しましょう。
何が良いかな?」と言われたけど、

「健吾さんが召し上がりたいもので。
お任せします」
と言って電話を終えた。



木曜日の朝、新幹線で名古屋に向かった。

そのまま、仕事場に入り、
セミナーをして、
会食をして、
夜遅くにチェックインした。


個人携帯を見ると、
久し振りに慎吾さんからのLINEと着信があって、
健吾さんからも着信があった。


先に健吾さんに電話をした。

遅い時間の電話は、
心配しそうだし、
翌日の仕事に響くといけないからと自分に言い訳した。

本当は、慎吾さんに電話をするのは怖かったからかもしれない。


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