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ただ一緒に居たいだけ
第11章 深まる関係

「ホテルにチェックインしました」
と簡単なLINEを送ると、
すぐに電話がかかってきた。
考えてみたら、
電話で声を聴くのも久し振りに感じた。
「遅くまでお疲れ様。
会食、遅くまでだったんだね?」
「思ったより長かった。
おまけに、喫煙のお席が近くて、
煙たかったな。
名古屋って、まだ、完全禁煙じゃないのね?」と言いながら、
咳が出てしまう。
「明日も会食?」
「そうなの」
と言いながら、
少しだけチクリと心が痛んだ。
「俺も明日は飲み会なんだ。
クライアントさんとだけど」
「そう。
大変ね?」
「明後日の時間は?」
「まだ、決まってないの」
「迎えに行っても良い?」
「えっ?」
「会いたいから。
良いよね?」
「…うん」
「絶対、時間判ったら教えてね?」
「判ったわ」
「あのさ。
…オヤジと会わないで?」
「えっ?」
「こないだも一緒だったでしょ?
ヤキモチだよ。
お願い」
「ヤキモチ?」
「そう。
ヤキモチ」
「私もヤキモチ、焼いても良いの?」
「えっ?」
「ううん。
なんでもない。
あのね。
明日の仕事の準備があるから、
そろそろ…」
「あ。
ごめん。
おやすみ」
「おやすみなさい」
電話はそれで終わった。
好きとか、
そういう言葉もなかった。
そういうことなのねと、
噛み締めた。
ヤキモチは、
別に好きとか愛してるとは別。
ある種の独占欲。
そんなことを考えながら、
寝心地の良いベッドに潜り込んだ。
と簡単なLINEを送ると、
すぐに電話がかかってきた。
考えてみたら、
電話で声を聴くのも久し振りに感じた。
「遅くまでお疲れ様。
会食、遅くまでだったんだね?」
「思ったより長かった。
おまけに、喫煙のお席が近くて、
煙たかったな。
名古屋って、まだ、完全禁煙じゃないのね?」と言いながら、
咳が出てしまう。
「明日も会食?」
「そうなの」
と言いながら、
少しだけチクリと心が痛んだ。
「俺も明日は飲み会なんだ。
クライアントさんとだけど」
「そう。
大変ね?」
「明後日の時間は?」
「まだ、決まってないの」
「迎えに行っても良い?」
「えっ?」
「会いたいから。
良いよね?」
「…うん」
「絶対、時間判ったら教えてね?」
「判ったわ」
「あのさ。
…オヤジと会わないで?」
「えっ?」
「こないだも一緒だったでしょ?
ヤキモチだよ。
お願い」
「ヤキモチ?」
「そう。
ヤキモチ」
「私もヤキモチ、焼いても良いの?」
「えっ?」
「ううん。
なんでもない。
あのね。
明日の仕事の準備があるから、
そろそろ…」
「あ。
ごめん。
おやすみ」
「おやすみなさい」
電話はそれで終わった。
好きとか、
そういう言葉もなかった。
そういうことなのねと、
噛み締めた。
ヤキモチは、
別に好きとか愛してるとは別。
ある種の独占欲。
そんなことを考えながら、
寝心地の良いベッドに潜り込んだ。

