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ただ一緒に居たいだけ
第11章 深まる関係
翌日の仕事もスムーズで、少し早めに終わって駅まで送って貰った。

個人携帯を見ると待ち合わせの場所とお店の情報がLINEで届いていた。


健吾さんも、LINE使えるのね?

と、クスリと笑って、
お店の情報を見ると、
とてもきちんとしたイタリアンだったので、
もう少し華やかな服が良いかしらと思って、
駅に隣接している百貨店に入って、
今も着ているブランドを覗いて、
少し華やかな柄物のシルクシフォンのワンピースを購入して、
その場で着替えさせて貰った。

脱いだ黒のラップワンピースは、
小さく畳んで頂いた薄紙に包んでバーキンに入れてしまったら、
ちょっと雰囲気が変わる。


「髪、切り過ぎちゃったかな?」と呟くと、

「パリジェンヌみたいで、
可愛いですよ」と若い店員さんに言われて、
恥ずかしくなってしまった。


ついでに、エルメスを覗いて、
健吾さんが自分では選ばないような柄のネクタイを選んで、
簡単にラッピングして貰う。

少し明るい色だけど、
細かい柄なので、
そんなに派手には見えないかなと思う。


タイムリミット!
私は時計を見て、
慌てて待ち合わせ場所に降りた。





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