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ただ一緒に居たいだけ
第11章 深まる関係

キョロキョロしている健吾さんに、ゆっくり近付くと、
「あれ?
黒い服だと思ったから」と言う。
「素敵なお店みたいだったから、
お洋服、着替えてきちゃった」
「えっ?
今、ひょっとして買ってきたの?
それなら、プレゼントしたかったな」
と笑いながら、
バッグを持ってくれる。
「随分と重たいね?」
「漬物石が入ってるから」と言うと、
「えっ?」という顔をする。
「やだ。
冗談です。
パソコンや資料が入ってるし、
脱いだワンピースも入ってるから…」と言うと、
笑われてしまう。
「人混みではぐれないように…」と、
そっと腕を組んでくれて、
近くの高層ビルの最上階エリアまで昇る。
名前を言って、手に持っているコートを渡す。
バッグはそのまま持って店内に入る。
夜景が美しいゆったりとしたお店。
ワインリストやメニューを渡されるけど、
私の方には金額が入っていなかった。
コースの中の選べるメニューを、
楽しくお喋りしながら選ぶ。
それに合わせて、
ソムリエさんとワインを選ぶ。
健吾さんが私の好みを確認してくれるけど、
「お酒、弱いので…」と言うと、
「シャンパンの後は、美波さんはノンアルコールのものにしようね?」
と言ってくれる。
2人とも好き嫌いやアレルギーもなくて、
モリモリ食べては色々な話をした。
仕事で行ったことのある場所も共通していて、
そんな話も楽しく出来た。
「今日は華やかで可愛らしい格好ですね?
昨日の厳しいほどの仕事着とは、
全然違う…」と言われると、
照れ臭くなってしまう。
「本当は、長い髪を巻いたりした方が似合うかも。
名古屋嬢みたいなやつ?」と言うと、
健吾さんは吹き出してしまう。
メイン料理の頃に、
「本日はイタリアからオーナーが来日しておりまして、
テーブルを回ってご挨拶しております」と、
健吾さんの赤ワインを注ぎながらソムリエさんが言った。
見ると、2つほどあいたテーブルに、
恰幅の良い欧米人が和やかに佇んでいた。
「あれ?
黒い服だと思ったから」と言う。
「素敵なお店みたいだったから、
お洋服、着替えてきちゃった」
「えっ?
今、ひょっとして買ってきたの?
それなら、プレゼントしたかったな」
と笑いながら、
バッグを持ってくれる。
「随分と重たいね?」
「漬物石が入ってるから」と言うと、
「えっ?」という顔をする。
「やだ。
冗談です。
パソコンや資料が入ってるし、
脱いだワンピースも入ってるから…」と言うと、
笑われてしまう。
「人混みではぐれないように…」と、
そっと腕を組んでくれて、
近くの高層ビルの最上階エリアまで昇る。
名前を言って、手に持っているコートを渡す。
バッグはそのまま持って店内に入る。
夜景が美しいゆったりとしたお店。
ワインリストやメニューを渡されるけど、
私の方には金額が入っていなかった。
コースの中の選べるメニューを、
楽しくお喋りしながら選ぶ。
それに合わせて、
ソムリエさんとワインを選ぶ。
健吾さんが私の好みを確認してくれるけど、
「お酒、弱いので…」と言うと、
「シャンパンの後は、美波さんはノンアルコールのものにしようね?」
と言ってくれる。
2人とも好き嫌いやアレルギーもなくて、
モリモリ食べては色々な話をした。
仕事で行ったことのある場所も共通していて、
そんな話も楽しく出来た。
「今日は華やかで可愛らしい格好ですね?
昨日の厳しいほどの仕事着とは、
全然違う…」と言われると、
照れ臭くなってしまう。
「本当は、長い髪を巻いたりした方が似合うかも。
名古屋嬢みたいなやつ?」と言うと、
健吾さんは吹き出してしまう。
メイン料理の頃に、
「本日はイタリアからオーナーが来日しておりまして、
テーブルを回ってご挨拶しております」と、
健吾さんの赤ワインを注ぎながらソムリエさんが言った。
見ると、2つほどあいたテーブルに、
恰幅の良い欧米人が和やかに佇んでいた。

