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ただ一緒に居たいだけ
第11章 深まる関係
オーナーさんが私達のテーブルにやってきて、

「ようこそ」と辿々しいイントネーションで言った。


私はイタリア語でのんびり、
とても美味しいお料理と美しいお店、
スタッフさんのホスピタリティを褒めて、
貴方にお会い出来て光栄ですと言った。


健吾さんが、目を丸くして私を見て、
オーナーさんは早口のイタリア語で私を称賛するようなことを言って、
手の甲にキスをした。


そして健吾さんに、

「素晴らしい奥様ですね?」と言いながら、
ウィンクをして、
スタッフさんに何かを言っていた。


「どうぞごゆっくり。
素敵な夜を!」とテーブルを離れた後、

「美波さん、イタリア語も出来るの?」と、
健吾さんが呟いた。


「日常会話くらいなら。
でも、相手が早口だと、聴き取れませんよ?」と笑った。


「私には、何て言ってたの?」と言われて、
紅くなってしまう。


「えっと…
素敵な奥様ですねって…」

「その通りですって言いたかったな」と言うので、
笑ってしまった。


デザートには、
「オーナーからです」と、
私にだけ、とても素敵なプレートを出された。

イタリア語でメッセージまで書いてあった。


健吾さんには、
「フランスのものですが」と言いながら、
カルバドスが出されていた。


「それ、美味しいの?」と訊くと、

「美波さんは、舐めただけで倒れるほど強いヤツですよ?」と笑われた。


テーブルでスマートに精算して、
お店を出る時には、
オーナーさんが小走りで来てくださり、
名刺を手渡されて両頬にキスをされてしまった。


健吾さんにも名刺を渡して、

「イタリアにもいらしてください」と言ったので、
その通りに翻訳すると、

「grazie(ありがとう)」と言うので、
思わず健吾さんを二度見してしまった。


ほろ酔い加減でタクシーに乗って、
ホテルに戻ると、
結構遅い時間になっていた。
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