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ただ一緒に居たいだけ
第18章 別れと始まり

家で過ごす時間が増えて、
恵吾さんと2人でピアノを弾く時間がとても増えた。
一度聴いた曲を簡単に暗譜で弾く恵吾さんは、
自由にたくさんのオリジナルの曲を使って弾いてくれた。
私はそれを録音して、
譜面に起こして過ごしていた。
タイトルやテーマを言ってから弾いてくれる曲は、
どれも心に沁みた。
それと、慎吾さんが仕事で居ない夜は、
恵吾さんの育ってきたこれまでのことを思い出しながら、
文章に起こして行っていた。
半年ほど周りがとても騒がしかったけど、
段々沈静化してきたところで、
ルカさんが今度は単独で家や学校に押し掛けてくるようになった。
警察に相談しても、
事件性がないと言われてしまい、
弁護士さんを通して申し入れをしても一向に行動を変えてくれることはなかった。
そして、見知らぬ男性と一緒に、
無理矢理、恵吾さんを連れ去ろうとして、
私が押し退けられて怪我をして、
ようやく警察が動いてくれた。
また、週刊誌の記者やテレビ関係者が周囲をうろつくようになった時、
たまたま硬派の月刊誌からの依頼で、
恵吾さんのことを文章にして寄稿したのがきっかけで、
逆にルカさんのことを、
子供の障害を理由に産院に捨てていったのに、
音楽などで脚光を浴びるようになってその子供に付き纏うようになった身勝手な母親と報道されるようになり、
恵吾さんの連れ去りの際に私に対する傷害事件で逮捕されたことや、
その時に他の男性も居たことなども言われて、
私達の周りをうろつくこともなくなった。
慎吾さんに対して、
「お母さんなのに、美波さんと関係があるんですか?」という執拗な質問をする記者に対して、
慎吾さんは、
「もちろん、愛してますよ?
息子の恵吾に産まれた時からずっと、
無償の愛情を注いでくれてるんですよ?
初めて会った時から、
大好きでした。
今も大好きです。
でも、父と結婚したことで、
例え父が亡くなった後でも、
法的にはもう、結婚することも出来なくなりました。
それでも、ずっと美波さんのことを大切にしたいと思ってますよ?
恵吾も、美波さんのことだけを、
母親と思っていますから」と言った。
私はその言葉を聴いて涙を流した。
恵吾さんと2人でピアノを弾く時間がとても増えた。
一度聴いた曲を簡単に暗譜で弾く恵吾さんは、
自由にたくさんのオリジナルの曲を使って弾いてくれた。
私はそれを録音して、
譜面に起こして過ごしていた。
タイトルやテーマを言ってから弾いてくれる曲は、
どれも心に沁みた。
それと、慎吾さんが仕事で居ない夜は、
恵吾さんの育ってきたこれまでのことを思い出しながら、
文章に起こして行っていた。
半年ほど周りがとても騒がしかったけど、
段々沈静化してきたところで、
ルカさんが今度は単独で家や学校に押し掛けてくるようになった。
警察に相談しても、
事件性がないと言われてしまい、
弁護士さんを通して申し入れをしても一向に行動を変えてくれることはなかった。
そして、見知らぬ男性と一緒に、
無理矢理、恵吾さんを連れ去ろうとして、
私が押し退けられて怪我をして、
ようやく警察が動いてくれた。
また、週刊誌の記者やテレビ関係者が周囲をうろつくようになった時、
たまたま硬派の月刊誌からの依頼で、
恵吾さんのことを文章にして寄稿したのがきっかけで、
逆にルカさんのことを、
子供の障害を理由に産院に捨てていったのに、
音楽などで脚光を浴びるようになってその子供に付き纏うようになった身勝手な母親と報道されるようになり、
恵吾さんの連れ去りの際に私に対する傷害事件で逮捕されたことや、
その時に他の男性も居たことなども言われて、
私達の周りをうろつくこともなくなった。
慎吾さんに対して、
「お母さんなのに、美波さんと関係があるんですか?」という執拗な質問をする記者に対して、
慎吾さんは、
「もちろん、愛してますよ?
息子の恵吾に産まれた時からずっと、
無償の愛情を注いでくれてるんですよ?
初めて会った時から、
大好きでした。
今も大好きです。
でも、父と結婚したことで、
例え父が亡くなった後でも、
法的にはもう、結婚することも出来なくなりました。
それでも、ずっと美波さんのことを大切にしたいと思ってますよ?
恵吾も、美波さんのことだけを、
母親と思っていますから」と言った。
私はその言葉を聴いて涙を流した。

