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ただ一緒に居たいだけ
第4章 少しだけ接近

金曜日や土曜日にガブリエルとメイさんがログインしなくなって暫く経った金曜日の夜、
ログアウトした後、ふいに電話が鳴った。
見ると慎吾さんだった。
「どうしたの?
さっきまでチャットしてたのに?」
「ん。
あのさ。
ガブちゃん、メイのトコだよね?
最近、週末、2人ともインしなくなってるから」
「そうなの。
お泊まりさせて頂いてるみたいで…」
「やっぱり。
美波さん、淋しくない?」
「えっ?
やだ。
もうオトナなんだから…」
と言いながら、
ちょっと涙目になっていた。
独りで過ごす夜は確かに淋しい。
まだ、学生時代にワイワイ飲みに行って、
帰れなくなるような日は、
仕方ないわねと笑ってられたけど、
こうして彼女が出来て、
そのうち結婚とかもするんだろうと思うと、
急に怖くなってしまう。
「大丈夫?」と言われて、
ハッとする。
「あのさ。
良かったら明日、
キャンプに行かない?
近場でのんびりしようよ」
「キャンプ?」
「何も支度しなくて大丈夫だよ?
車で行くし。
まだ、蚊がいるかもしれないから、
長袖長ズボン推奨かな?
時間は…お昼前に迎えに行くよ。
足りないモノあったら、買い物しながら出掛けようね?
だから、今夜は早く寝て?」と言った。
「美波さん、おやすみ」
「慎吾さん、ありがと」
「もう一回、名前、呼んで?」
「えっ?
…慎吾さん、おやすみなさい」
「明日は耳元で言って貰おう。
じゃあ、おやすみ」と言って、
唐突に電話が切れた。
私は茫然としながら、
Googleでキャンプについて調べながら眠った。
ログアウトした後、ふいに電話が鳴った。
見ると慎吾さんだった。
「どうしたの?
さっきまでチャットしてたのに?」
「ん。
あのさ。
ガブちゃん、メイのトコだよね?
最近、週末、2人ともインしなくなってるから」
「そうなの。
お泊まりさせて頂いてるみたいで…」
「やっぱり。
美波さん、淋しくない?」
「えっ?
やだ。
もうオトナなんだから…」
と言いながら、
ちょっと涙目になっていた。
独りで過ごす夜は確かに淋しい。
まだ、学生時代にワイワイ飲みに行って、
帰れなくなるような日は、
仕方ないわねと笑ってられたけど、
こうして彼女が出来て、
そのうち結婚とかもするんだろうと思うと、
急に怖くなってしまう。
「大丈夫?」と言われて、
ハッとする。
「あのさ。
良かったら明日、
キャンプに行かない?
近場でのんびりしようよ」
「キャンプ?」
「何も支度しなくて大丈夫だよ?
車で行くし。
まだ、蚊がいるかもしれないから、
長袖長ズボン推奨かな?
時間は…お昼前に迎えに行くよ。
足りないモノあったら、買い物しながら出掛けようね?
だから、今夜は早く寝て?」と言った。
「美波さん、おやすみ」
「慎吾さん、ありがと」
「もう一回、名前、呼んで?」
「えっ?
…慎吾さん、おやすみなさい」
「明日は耳元で言って貰おう。
じゃあ、おやすみ」と言って、
唐突に電話が切れた。
私は茫然としながら、
Googleでキャンプについて調べながら眠った。

