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ただ一緒に居たいだけ
第4章 少しだけ接近
川のせせらぎや風で揺れる葉っぱのざわめきだけ。
周りにヒトの気配はない処に連れて来て貰う。


椅子を広げて、
「美波さん、ここに座ってて?」と言うと、
慎吾さんは車から色々なモノを降ろして、
手際良く設営していく。


テーブルと椅子。
少し離れた所に焚き火みたいなもの。


「テント、張る?
それとも、車で寝る?」と訊かれて、

「テント、寝たことないの」と言うと、

「じゃあ、
折角だから、テント張ろうか?
ちょっと手伝って貰おうかな?
その方が早いから」と笑う。


なんだか良く判らないまま、
言われた処を押さえたりしてたら、
テントも設営された。


「凄い!
こんなの初めて!!」と言うと、
慎吾さんは少し眩しそうな顔をした。
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