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ただ一緒に居たいだけ
第4章 少しだけ接近
暫くすると、
少し照れ臭そうな顔でテントから慎吾さんが出て来た。


「軽く火を起こしてコーヒー淹れるね?」と少しぶっきらぼうに言うので、

「じゃあ、私、寝袋を畳んできましょうか?」と笑うと、

「ダメダメ。
中、青臭いっていうか…。
あ、寝袋、畳むの力が要るから、
コーヒー淹れた後、俺がやるから」と慌てて言った。


思わず笑ってしまって、
「じゃあ、朝ご飯作るね?」と言うと、
慎吾さんは頷いた。


手際良く火を起こしていくのをぼんやり見ている。

「頼もしいわね?」と言うと、
ちょっと誇らしげな顔をした。


その横で、ハムエッグを作って、
来る途中の無人の野菜販売スタンドで買ったトマトとサッと茹でたブロッコリーを添えた。


寝袋を丸めて車に積んだ慎吾さんを待って、
2人で「いただきます」と声を揃えて言ってから朝食を取る。

たいしたモノではないのに、
美味しそうに平らげてくれるのを見ているだけで、
お腹が一杯になってしまった。


火の始末をして、
テントを2人で畳んでいって後片付けをしていたら、
もう11時近かった。


「じゃあ、のんびり風呂に入りに行こうか?」と言って、
車を出す。


「一緒に入りたかったな」と何度も言うので笑ってしまう。


そこの売店に水着も売っていたので、
紺色の地味なヤツを買って、

「一緒に入る?」と言うと、
子犬が尻尾を振るみたいに嬉しそうな顔をするので、
笑ってしまった。
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