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ただ一緒に居たいだけ
第5章 ちょっとしたジェラシー
慎吾さんに、
「仕事終わってホテルに戻りました」と返信すると、
すぐに携帯が鳴った。


「美波さん、遅くて心配しちゃった」

「えっ?」

「酒とか、飲んだ?」

「うん。
会食もあったから…」

「美波さん、酒、弱かったから」

「やだ。
大丈夫よ?
仕事の会食では、
乾杯以外は飲まないから」

「それなら良かった」と、
心からホッとするような声で言うから、

「心配性ね?」と笑ってしまった。


「明日は?」

「えっとね。
朝、神戸に移動して、
研修会やって、ホテルにチェックインするの。
今日と同じよ?
あ、でも明日は会食はないと思う。
神戸の管理職の方たち、
今日の会食に出てたから、
明日の夜は何もないかな?」


そんな話をのんびりしてから電話を切った。
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