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ただ一緒に居たいだけ
第6章 家族でご飯

夕食の予約は早めの18時からにした。
遅くなると賑やかになり過ぎる傾向があるし、
その後、ご家族でお話しなどをするのかなと考えてのことだった。
17時に駅ナカのカフェで待ち合わせをすることにしたけど、
とにかく、キャラ名で呼び合わないようにしようということだけ、
LINEで話を合わせていた。
私と渉さんが一足早く到着して、
次にメイちゃんがお父様と一緒に来た。
そして、ほぼ同じタイミングで慎吾さんも来た。
立ち上がって私はエルメスの名刺入れから名刺を出して、
丁寧にお辞儀をしながら、自己紹介をした。
「初めまして。
浅川美波と申します。
お嬢様のさつきさんとご子息の慎吾さんとわたくしの息子の渉がいつも仲良くさせていただいております。
本日は急にお食事にお誘い致しまして…。
折角、ご家族でゆっくりお過ごしになるご予定ではなかったですか?」
なんだか、みんなが固まっている。
「えっ?
わたくし…おかしなことを申し上げましたか?」と言うと、
慎吾さんが笑い出した。
「美波さん、凄いカッコいい。
なんか、ビックリした」と言うので、
恥ずかしくなってしまう。
「ほら。
オヤジも挨拶してよ?」と、
少しぶっきらぼうに慎吾さんが声を掛けると、
ハッとした顔で慌てて名刺入れを出しながら、
お父様も挨拶をした。
「申し遅れまして…。
川島健吾です。
息子と娘がお世話になっております」と頭を下げて名刺交換をする。
「座りませんか?」と私が促して席につく。
コーヒーをお願いしてから、
名刺を丁寧に見て、
「お忙しそうなお仕事されてるんですね?」と言うと、
お父様は少し眩しそうな顔で、
「いやいや、
そんなことはないです」と照れ臭そうに言った。
遅くなると賑やかになり過ぎる傾向があるし、
その後、ご家族でお話しなどをするのかなと考えてのことだった。
17時に駅ナカのカフェで待ち合わせをすることにしたけど、
とにかく、キャラ名で呼び合わないようにしようということだけ、
LINEで話を合わせていた。
私と渉さんが一足早く到着して、
次にメイちゃんがお父様と一緒に来た。
そして、ほぼ同じタイミングで慎吾さんも来た。
立ち上がって私はエルメスの名刺入れから名刺を出して、
丁寧にお辞儀をしながら、自己紹介をした。
「初めまして。
浅川美波と申します。
お嬢様のさつきさんとご子息の慎吾さんとわたくしの息子の渉がいつも仲良くさせていただいております。
本日は急にお食事にお誘い致しまして…。
折角、ご家族でゆっくりお過ごしになるご予定ではなかったですか?」
なんだか、みんなが固まっている。
「えっ?
わたくし…おかしなことを申し上げましたか?」と言うと、
慎吾さんが笑い出した。
「美波さん、凄いカッコいい。
なんか、ビックリした」と言うので、
恥ずかしくなってしまう。
「ほら。
オヤジも挨拶してよ?」と、
少しぶっきらぼうに慎吾さんが声を掛けると、
ハッとした顔で慌てて名刺入れを出しながら、
お父様も挨拶をした。
「申し遅れまして…。
川島健吾です。
息子と娘がお世話になっております」と頭を下げて名刺交換をする。
「座りませんか?」と私が促して席につく。
コーヒーをお願いしてから、
名刺を丁寧に見て、
「お忙しそうなお仕事されてるんですね?」と言うと、
お父様は少し眩しそうな顔で、
「いやいや、
そんなことはないです」と照れ臭そうに言った。

