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ただ一緒に居たいだけ
第6章 家族でご飯
慎吾さんは18歳で家を出て東京に来てしまっていて、
しかも全然、連絡もしてこなかったから、
本当に久し振りだとお父様が言うので、
びっくりして慎吾さんの顔を見てしまった。


「そうだよね?
お兄ちゃん、お正月とかも帰ってこないし、
私が携帯持つようになるまで、
電話とかもしなかったもんね?」と、
メイちゃんも言う。


「なんか、窮屈だったから。
色々…」と、
顰めっ面で言うので、
私はクスクス笑ってしまうと、
慎吾さんは少し怒った顔をした。


「お父様は、どちらにお住まいなんですか?
ああ。
名刺からすると、名古屋ですか?」


「はい。そうです。
たまたま、亡くなった妻が名古屋の人間で…。
仕事の関係でそのまま住んでます。
あ、元々、東京出身なんですけどね」


「だから、名古屋の言葉じゃないんですね?」と言うと、
頭を掻いていた。


「子供達も、標準語でしたしね」と笑う。


「あの…。
失礼ですが、ご主人は?」と言われて、
私は思わず渉さんと目を合わせる。


「オヤジ!
初対面で、失礼じゃない?」と、慎吾さんが言うので、
それを止めて言った。


「息子がまだ、小さい時に離婚しました。
どうしているかは知りません」


「えっ?
その…失礼しました」とお父様に頭を下げられたので、

「もう、顔も覚えてないから、良いんです」と笑った。


「あ!
そろそろ時間になるわね?
行きましょうか?」と言って、
テーブルで精算をすると、

「いや、私が…」とお父様が言うので、

「コーヒーくらい、
ご馳走させてくださいね?」と言った。
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