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ただ一緒に居たいだけ
第6章 家族でご飯
「慎吾さん、おかわりは?
同じモノで良いの?
私もおかわりください。
健吾さんは…まだ入ってるわね?
関口さんも良かったら一杯、いかが?」とバーテンさんに声を掛けると、

「では、ギネスをいただきます」と言って丁寧にグラスに注いで、
4人で乾杯をした。


「この前、渉くん、来ましたよ?
彼女さんと一緒で…。
あ、美波さんには内緒だったかな?」


「ううん。
知ってるから良いの。
こちら、その彼女のお父様よ?」


「ああ。
すっきりした目元が似てらっしゃいますね?」と言われて、
健吾さんは照れた顔をして、
一気にグラスを空にした。


「あら。
大丈夫ですか?
そんなに一気に召し上がって?」と言うと、

「同じモノを」と言ってから、
「失礼」と立つので、

「お化粧室はあちらですよ」と伝えた。


関口さんにチェイサーのおかわりを置いて貰うと、
慎吾さんがまだ、不機嫌そうな顔をしていた。


「どうしたの?」と小首を傾げて言うと、

「絶対、オヤジ、
美波さんのこと、狙ってる」と言うので、
吹き出してしまう。


「やだ。
そんなこと、ないでしょ?
さっき会ったばかりよ?」


「俺だって、
会った瞬間に一目惚れしたよ?」と手を握る。


健吾さんが戻ってきても、
その手を離さないから、
私は少し動揺してしまう。


「オヤジには言っておくけど、
俺、美波さんのこと、好きなんだ」

「えっ?」

「だから、オヤジには美波さん、
譲らないよ?」

「…美波さんはどうなんですか?」と言われて、
私は少し困った顔をしたと思う。


「あの…。
私、45歳なんです。
年齢差を考えたら…」

「そんなこと、どうでも良いよ。
ただ一緒に居たいだけだから…」

「15歳差か。
だったら、私にもチャンスはあるのかな?」と、
悪戯っぽい顔で笑って、
もう片方の手にそっと自分の手を重ねた。


「えっ?」

「ほら!
ダメダメ。
オヤジ、手を離して?
そんな歳だとさ。
美波さんに介護させることになるじゃん」

「お前だって、まだまだひよっこで、
ちゃんと美波さんを満足させられないだろう?」


そう言って、2人は少し睨み合っていた。


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