この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ただ一緒に居たいだけ
第9章 揺れる

「あの…どうしたんですか?」と言うと、
少し困った顔をした。
「失恋て?」と言うので、
「冗談です」と笑うと、
少し曖昧な笑顔を見せた。
「なんだか、昨日の電話の様子が心配で。
あ、仕事用の携帯に連絡して、
失礼致しました」と頭を下げて、
「あの…これ…」と、
紙袋と真紅の薔薇を一輪、
私に差し出した。
「じゃあ、帰ります」と向きを変えるので、
「えっ?」と言うと、
「女性が独りきりで居る処にお邪魔する訳には…」と言うので、
「やだ。
別に良いじゃないですか?
お父さんとお母さんになるかもしれないんですから!」と言って、
スリッパを出した。
少し迷ったような顔をした後、
「お邪魔します」と言って、
私の後について部屋に上がった。
少し困った顔をした。
「失恋て?」と言うので、
「冗談です」と笑うと、
少し曖昧な笑顔を見せた。
「なんだか、昨日の電話の様子が心配で。
あ、仕事用の携帯に連絡して、
失礼致しました」と頭を下げて、
「あの…これ…」と、
紙袋と真紅の薔薇を一輪、
私に差し出した。
「じゃあ、帰ります」と向きを変えるので、
「えっ?」と言うと、
「女性が独りきりで居る処にお邪魔する訳には…」と言うので、
「やだ。
別に良いじゃないですか?
お父さんとお母さんになるかもしれないんですから!」と言って、
スリッパを出した。
少し迷ったような顔をした後、
「お邪魔します」と言って、
私の後について部屋に上がった。

