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ただ一緒に居たいだけ
第9章 揺れる

廊下の途中で立ち止まって振り返ると、
ぶつかりそうになってしまう。
「あ。
ごめんなさい。
えっと、うがいと手洗いしてください。
風邪のシーズンなので…」と、
洗面所に入って貰って、
コップとイソジンを出しながら洗い立てのタオルを用意した。
「あ…。
はい」と言って、
言われた通りにしてくれるので、
「タオルはそこのカゴに投げちゃってくださいね?」と言って、
先に奥のリビングに行って、
クッションをポンポンと整えて飲み掛けの冷め切ったカップをキッチンに運んだ。
そして、バカラの一輪挿しを出して、
水切りした薔薇を活けてダイニングテーブルに置いた。
健吾さんが奥に入ってきたので、
ソファを勧めた。
「この箱は?」と訊くと、
「ケーキです。
元気ない時は甘いものかなと思って…」と言うので、
箱を開けてみると、
4個もケーキが並んでいた。
「こんなに…?
食べ切れるかしら?」と言うと、
「一口ずつでも良いから、
美味しいと思う分だけ食ってください」と言う。
「やだ。
勿体ないから、
一緒に食べてくださいな?」
と言うと、
「えっ?
良いんですか?」と言う。
「これだと、紅茶が良いかな?
それとも、コーヒーにしますか?」
「美波さんと同じで」と笑った。
ぶつかりそうになってしまう。
「あ。
ごめんなさい。
えっと、うがいと手洗いしてください。
風邪のシーズンなので…」と、
洗面所に入って貰って、
コップとイソジンを出しながら洗い立てのタオルを用意した。
「あ…。
はい」と言って、
言われた通りにしてくれるので、
「タオルはそこのカゴに投げちゃってくださいね?」と言って、
先に奥のリビングに行って、
クッションをポンポンと整えて飲み掛けの冷め切ったカップをキッチンに運んだ。
そして、バカラの一輪挿しを出して、
水切りした薔薇を活けてダイニングテーブルに置いた。
健吾さんが奥に入ってきたので、
ソファを勧めた。
「この箱は?」と訊くと、
「ケーキです。
元気ない時は甘いものかなと思って…」と言うので、
箱を開けてみると、
4個もケーキが並んでいた。
「こんなに…?
食べ切れるかしら?」と言うと、
「一口ずつでも良いから、
美味しいと思う分だけ食ってください」と言う。
「やだ。
勿体ないから、
一緒に食べてくださいな?」
と言うと、
「えっ?
良いんですか?」と言う。
「これだと、紅茶が良いかな?
それとも、コーヒーにしますか?」
「美波さんと同じで」と笑った。

