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すぐ読める官能小説集
第2章 『リモート新人教育』
桐生和樹は、テレビ電話のチャット欄にメッセージを送った。
もちろん、その内容はアレのことについて……。
彼も人間だからいきなりアレを送ろうとは思わなかった。
このチャット欄のメッセージが、彼のせめてもの慈悲だった。

「三隅さん。あなたがやれば出来ることはわかってます。なので、ちゃんとやって欲しいんですが、どうサポートすればちゃんと課題を提出して頂けますか?」

チャット欄のメッセージには触れず何食わぬ顔で指導を続ける。
「そ〜ですね〜」
気怠そうな声を出しながら、考えてるフリをするクソ女。
考えてるフリをするなら、せめてその気怠そうな声をやめろと思う。

「先輩の指導は……すごく丁寧で……いいですけど……」
クソ女は、何かを見つけた顔をした。
『見つけたか』

こっからクソ女が、どんな風に表情を変えるか見ものだ。
メッセージを見つけたらしいクソ女は、メッセージを真剣に読んでるみたいだ。

さっきまでの『朝は苦手なんですぅ〜』という表情が消えてる。

『いいぞ。その顔だ……』
やっと真剣になったクソ女。
こうでもしないと真剣になれないところがムカつく。
ただ逆に調教しがいがあるとも言える。

「どうしました? 三隅さん?」
自分でメッセージを送ってるのに、表面上はクソ女が突然顔顔色を変えたことを心配してる風を装う。

『クソ女。演技っていうはこうやるんだよ』
こういうのは、社会人経験の差がモロに出る。
『所詮、ついこの前まで大学でチャラチャラ遊んでたクソ女ってことだな』

自分が不真面目なことを許されてると、勘違いしてたがその勘違いをこういう形で思い知らされるとは当の本人は今の今まで思いもしなかったことだろう。

「どうしました? 三隅さん?」
同じ問いかけをする。
あまりにも返事がない沈黙が続いてるからだ。

クソ女がやっと俺を見た。
だが、見ただけで俺の問いかけには答えない。

その表情もどこか唖然としたものになってる。
『いいぞ。いいぞ』
クソ女の表情に、感情が高まっていきそうだが表情は平静を装う。

俺はさっきこのクソ女に対して、いいところがないからいいところを捏造しなければならないと言った。
この言葉は撤回しなければならない。
クソ女は中身は何もないが、器は最高にいい。
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