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母親を調教した俺
第5章 妊娠
「ねえ・・生理が遅れてるの・・」

三浦さんが白状してきた。

「え・・?いつから・・?」

「まだ半月位だけど・・もしかしたら・・」

三浦さんは俯いていた。

「妊娠したかな?」

俺は舞い上がっていた。

「妊娠だったら・・どうしよう?」

三浦さんは思い詰めたように口を開いた。

「俺が濃厚な精液をたっぷり注ぎ込んだんだから、妊娠しても不思議はないよ」

「やっぱり・・ピル飲んでおけばよかった・・。どうせ生理不順だったし、私は妊娠しにくい体質だって思ってたから・・」

三浦さんはため息を吐いた。

「そんなのダメだよ!三浦さんは妊娠して俺の子どもを産む運命なんだから・・!」

俺は信じて疑わなかった。

「私が・・あなたを産んだ母親だったら・・?」

いきなり三浦さんが呟いた。

「え・・?どうしたの・・?いきなり・・」

「あなたのジャケットを洗濯しようと思って・・念の為ポケットを見てみたら・・福島行きの切符が・・」

「え・・?」

俺のイージーミスだった。

うっかりしてた。

「斎藤君の誕生日は?」

「あ、あ・・えーと8月24日だよ」

「私が息子を産んだのも8月24日よ・・」

「・・」

言葉がなかった。

ついに・・とうとう・・三浦さんに知られてしまった。

これで終わりだ。

俺は天国から地獄へ突き落とされた気分だった。

「私ね・・あなたが息子じゃないといいな・・って思っていたし、息子だったらいいな・・とも思ってた」

三浦さんは複雑な心境を語った。

「俺も・・同じだよ。三浦さんが母親だったら・・と期待したり、母親じゃなければ、俺の子どもを産んでほしかったし・・」

俺達は互いの顔を覗き込んでいた。

「離れ離れになっていた母と息子の感動の出会い・・だよね」

「そうね・・。18年振りの・・奇跡の再会・・」

俺と三浦さん、いや母さんは互いの目を見詰め合いながら喜びを噛み締めていた。


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