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寝取られ孕まされた愛妻
第4章 愛妻の秘密
「ところで・・今日はどんなご用件でいらしたんですか?」

ワインを注ぎながら木村が尋ねたのだった。

「木村さんに・・お話したい事があるんです」

麻美は神妙な顔付きになって口を開いた。

木村は『どんなお話ですか?』という顔をした。

「この前の・・事なんだけど・・私・・どうかしていたみたい・・」
 
麻美はたどたどしく話し始めた。

「楽しかったし、一瞬だけど・・幸せだなって思った・・。でも、あんな事しちゃいけなかった・・。私、本当にどうかしていたのよ・・」

麻美は思い詰めたように俯いたまま、低い声で話を続けた。

「だから、この前の事は・・忘れてほしいの・・」

麻美が思い切ったように顔を上げて木村に言い放ったのだ。

木村はしばらく答えなかった。

何かを考えているようだった。

「奥さん、この前の事をなかった事に・・と言われても、それは無理な話ですよ。実際にあった事ですから・・。それをなかった事に・・と言われても・・」

木村は困ったような顔をしていた。

「そりゃそうよね・・。でも、私・・あれ以来、主人の顔を見るのが辛くて・・」

(麻美・・。やっぱり私の事を・・私を裏切ってしまった事を悔いているのか・・?)

感動と感激で胸が熱くなった。

「なるほど・・罪悪感と自己嫌悪っていうやつですね?」

木村は顔色一つ変えずに麻美の発言の真意を探ろうとしていた。

「だから、ごめんなさい。あの時の事は全部・・」

麻美が『全部忘れて下さい』と言おうとした時、木村が笑い出したのだった。

「奥さん、気持ちはわかりますけど・・この前の事は現実です。夢を見た訳じゃないんです。忘れろと言われても無理だし、なかった事に・・と言われても尚更無理な話ですね」

木村は麻美をからかうかのように話すのだった。

勿論、そんな事は麻美もわかっている。

無理を承知で、わざわざ木村のマンションまで来た訳は・・

早い話が・・木村に抱いてほしかったのだ。

ただ、麻美にもプライドがあるし、私を裏切った罪悪感もある。

だから、素直にまた抱いてほしいとは口にだせなかったのだ。

そして勿論、そんな事は木村も理解している。

だから、木村は麻美に口実を与えてくれたのだった。

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