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ドン亀スプリンター
第4章 夏合宿
 当然それは宣子の耳にも届いている。
 普通なら気鬱になるその毒も宣子にとってはご馳走にすぎない。
 何しろ嗤われ馬鹿にされたくてどんなに注意されてもフォームを変えずにドン亀でいるのだ。
 その証拠に嘲笑を浴びながらなんて恍惚の顔をしてるんだ。今頃ブルマーの股布は汗以外の粘液で湿っていることだろう。
 本人が楽しんでいるのは判る。
 悦んでいるのも判る。
 これ以上なく興奮してるのも判る。
 判るが。
 俺以外の奴等が宣子を侮蔑するのが気に入らない。
 あれを嬲り貶め蔑んでいいのは俺だけだ。
 今嗤ったチームメイトども!
 お前達の誰よりも先に宣子を一人前の大人の女にしてやるからな!
 
 グラウンドでの練習を終えて宣子達が去ったので俺も寺の近くのホテルにチェックインした。
 部屋に入って荷を下ろす。
 まだ15時だ。時間はたっぷりある。
 今の内に海岸に出てみる。
 この海岸は潮が速く遊泳禁止になっているので観光客の姿も少ない。
 バーベキューしたりビーチバレーしたりしている人を横目に俺は人目につかない場所を探していた。
 無論宣子との逢い引きの場所探しだ。
  
 歩き回ること数十分。砂浜の端から端まで歩き何ヵ所か候補地を見つけ熟考し一点に絞った。
 ここが駄目なら車で少し先のラブホテルにでも行くしかないな。

プランを固めて部屋に戻ると必要な道具機材をディパックに押し込む。
 これで準備万端。
 後は宣子からの電話を待つだけだ。
 待つだけと言うのは簡単だがその時間が長い。 
 宣子から電話があるとしても19時前後。
 あと二時間はある。
 俺は特に何をするでもなし点けっぱなしのテレビから流れる音をボーッと聞き流しながらスマホとにらめっこしている。
 宣子と会って楽しんでる時間は光の速さで去っていくのに会うまでの時間の流れのなんと鈍い事か。
 
 ピリリリリリ!
 大音量の電子音にはっと意識を取り戻す。
 しまった!寝落ちしたようだ。
 音源のスマホを見ると公衆電話からの着信だ。
 「もしもし!」
 慌ててしまって恥ずかしながら声が裏返る。
 「もしもし。宣子です。」
 機械を通しているせいかいつもと少し違って聞こえる声に心が踊る。
 まったく。初心な小学生じゃあるまいに。
 
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