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ドン亀スプリンター
第5章 母娘丼?
  嘯きながら立ち上がる。
 「問題はこのての写真が何枚も俺のパソコンの中に入っていて無修正でネット配信されるのを待ってるて事だよ。」
 一人掛けソファーに座る依子の背後に回り肩越しに腕を回し大きな胸に触る。
 おほ。
 いい感じに熟して柔らかい。
 「いや!」
 悲鳴を上げて手を払おうとするが無駄な抵抗だ。
 気にしないで乱暴に揉む。
 「大きな声だすなよ。お嬢ちゃんに聞こえるぞ。」
 鬢から薫るリンスの香りを楽しみながら耳朶をペロリと舐める。
 「ヒィ~。」
蛞蝓が這ったような異様な感触に再度悲鳴を上げそうになるが慌てて両手で口を塞ぐ。
 「そうそう。大人しくしてればお嬢ちゃんにもご近所さんにもあんたがマゾだって事は知られなくてすむ。」
 脅迫者の言葉に嗚咽を漏らすしか出来ない女の耳といわず首筋といわず舌を這わせ左手で胸を揉み右手はブラウスのボタンにかかる。
 「いや!」
 服を脱がされる。
 そう思った依子の手が胸元を押さえる。
 馬鹿な女だ。
 逆らったらどうなるか想像できないのか?
 ビリィ~!
 派手な音を立ててブラウスのボタンがいくつも弾け飛び布地が裂ける。
 白い肌と薄ピンクのブラジャーが破れたブラウスの下から現れる。
 前屈みになり布切れとなったブラウスをかき集め胸を隠すとキッと睨みつけてくる。
 生意気な雌だ。
 肩までのセミロングの黒髪を鷲掴みにして激しく前後に揺さぶる。
 「頭の悪い女だな。これが判るか?」
 涙を浮かべながらも睨む事を止めない顔の前にスマホを突きだす。
 そこには小さいながら先程と同じ写真と数行の短い文。
 その下に「投稿する」という釦が映っている。
 「SMの投稿サイトだ。後は釦を押すだけでこの写真が世界中の人間に見られる。」
 「や、やめて!」
 必死に手を伸ばしてくるのをクルリと体をかわす。
 「あれ?写真を撮ったご主人様はお願いの仕方は教えてくれなかったのかな?」
 ご主人様。このフレーズに依子の視線が泳ぐ。
 パチィ~ン!
 振り上げた右手が唸りを上げて依子の左頬を打ち据える。
 お~イテ。
 滅多に人間なんて殴った事ないから力加減を間違えたかもしれない。背中に回した右掌を依子から見えないように振る。
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