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ドン亀スプリンター
第6章 一年の計は
 「ごめんなさい。宣子ちゃん、助かったわ。」
 「フン!」
 マウントを取る娘に下手に出る母親。それをニヤニヤ嗤って見ている父親。
 さぞ奇妙な一家に見えた事だろう。
 「お部屋は303号室になります。」
 平坦な声で鍵を差し出す婆さんに俺は諭吉を一枚握らせる。
 「婆さん。地下に面白い店が在るって聞いたんだが今日はやってるのか?」
 手にした札を伸ばし俺の顔とそれを何度も見比べるとニチャっと笑う。
 今までと全く違う生々しい顔だ。
 「今日は特別に夜明けまで開けておきますよ。」
 ヒィッヒィッヒィッ
 まるで昔話の山姥みたいな笑い声を聞きながら俺たちはエレベーターに乗り込む。
 
 303とは言いながら三階にはこの部屋しかない。
 かつては三部屋あったらしいが余りに客がこないので宣伝も兼ねて一部屋にぶち抜いたスイートルームとしたのだがそれでも来るのは閑古鳥ばかり。
 そんな理由で1スイートルームに10日間も長逗留し大金を落とす俺達は上客になる。
 故に少々の事なら三猿を決めてくれる事になっている。
 まあ、ここを紹介してくれたある人の力が大きいのもあるのだが彼についてはいつか機会があったら話そう。
  
 部屋は応接間、ベッドルーム、水回りと大きく三つの区分に別れていた。応接間に荷物を置くと早速ベッドルームの確認に入る。
 広い部屋にはキングサイズとダブルサイズのベッドが並んで一台づつ設えてある。
 「私、お義父様とこっち!」
 叫ぶなりキングサイズのベッドにダイブ。
 その拍子にスカートが捲れ上がり白い尻臀が露になる。
 それを見ながら依子は寂しそうに微笑む。
 例え母娘であっても序列は宣子の方が上なのだ。
 胸の中で俺と同衾したいと思っていても宣子に先に言われては圧し殺すしかない。
 無論俺も宣子を差し置いて依子と床を同じくする気はない。
 さて、始めるか。
 「お前らいつまで人間の格好をしている!」
 万雷が墜ちたような怒号に二人の浮かれ気分が吹き飛ぶ。
 二人仲良く並ぶといそいそと着衣に手を掛ける。
 セーラー服とスカート靴下と脱がなければならない宣子に対して依子は胸元のファスナーを下ろし肩からワンピースを落とすだけで済む。
 脱いだワンピースをおざなりに畳むと宣子の脱ぎ捨てる制服をひろっては丁寧に畳みサイドテーブルの上に置く。
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