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かくれんぼ
第3章 回想 里織
最初はあまり話もしなかった二人の少女も半月もすればお茶の時間には小父さんに判らない「がーるずとーく」とやらで盛り上がるようになっていた。
 少し寂しかったが週末には涼音ちゃんと二人で楽しめる。    
 それを心の支えに毎日を過ごしていた。

 ピ~ンポ~ン。
 いつもの時間にチャイムが鳴る。
 玄関で時計とにらめっこしていた俺は2秒で解錠してドアを開ける。
 「いらっしゃ・・・・・・い?」
 ドア外の光景に驚きのあまり顎が三和土まで落ちる。
 え?
 え?
 何で?
 はにかみ笑いを浮かべる涼音ちゃんの頭の上にこれまた微妙な笑みを浮かべている里織ちゃんの顔が乗っていた。
 「お邪魔しまぁ~す。」
 硬直する俺の横を里織ちゃんの手を引いて涼音ちゃんが通り抜け奥に進む。
 かつて知ったる他人の家とスタスタ歩く涼音ちゃんの後をこちらはおっかなびっくり及び腰でついて行く里織ちゃん。
 いつもと立場が逆転している。
 漸く金縛りが解けて転がるように居間に入るとちゃぶ台に座り冷蔵庫から出したオレンジジュースを二人並んで飲んでいた。
 仲良き事は美しき哉。
 じゃ、なくて!
 「どうしたの?今日は?里織ちゃん?」
 平静を装えず言葉が片言になる。
 「えェ~。あのぉ~。ねぇ~。」
 モジモジモジモジ。
 何やら煮え切らない態度で涼音ちゃんの膝を指先で軽くつついている。
 「あのね。里織ちゃんもエッチしたいんだって。」
 ゲボッ!
 あっけらかんとした涼音ちゃんの言葉に噎せ返ってしまった。
 な、何て言った?
 里織ちゃんがエッチしたい?
 エッチしたいのはいい。
 いや、良くはないが問題はそこじゃない。
 問題なのは里織ちゃん「も」って件だ。
 つまり里織ちゃんは涼音ちゃんと俺がエッチしてるのを知ってるって事じゃないか!
 「す、涼音ちゃん?」
 怖い顔で睨むが涼音ちゃんは名前の通り涼しい顔。
 馬耳東風。
 馬の耳に念仏。
 蛙の面にしょん・・・じゃなくて水。
 負けた。
 負けました。
 「で?何がどうしてこうなったの?」
 疲れ果ててちゃぶ台に突っ伏す俺の頭を撫でながら涼音ちゃんは話だす。

 そもそもの初めは二週間程前の事だった。
 勉強会の時に俺がトイレに立って時に例のがーるずとーくが始まったらしい。
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