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教師から性暴力 「明日の来ない」女子生徒の後悔と現実
第2章 他県の親類宅まで迎えに来た教師
「教師が女子生徒を強姦することについて調べるうち、継続して被害に遭った方は、私のように精子を飲むことで栄養を摂取するとか良質な筋肉を作るなどの強引な理由で無理やり納得させられたのでしょう」


【裁判後の新聞記事の一部抜粋】
被告による校内強姦行為(教員である被告との支配関係の上に性的行為を不本意ながら反復継続せざるを得なかったこと)が原因で、原告は、高校進学後、PTSD、ストレス障害又は適応障害などに似た精神の病的症状を呈するようになった。

中学入学直後は「積極的」な性格だったはずの千恵美さんは、3年間の徹底的な性暴力を経て、対人関係をうまく構築できなくなっていた。

卒業後の進路は競泳の強豪私立高校にスポーツ特待生として推薦で合格。
これはAが尽力したが、千恵美さんが県大会で3年間ベスト4を維持した結果でもある。
だが、高校1年生の夏の大会で予選落ちし、特待生の優待を解除され、2学期には一般学生に戻されてしまう。

「中学時代の記憶がよみがえってきて、常に他人に責められているような感覚に陥りました。今思うとAに洗脳されていたのだと思います。お前は俺の精子を体内に取り込むことで瞬発力のある筋肉が形成されていると刷り込まれていたので、何かあるたび、やっぱり自分はダメだという思考にはまり込んでしまう。逆にAが良い先生だったのだと受け入れて生きていくしかないのかな、と葛藤したことさえありました。私を土日祝日は先輩特待生を差し置いて、家までAが車で送迎していましたから。理由は歩行や自転車を乗ることで競泳のバランスを崩す身体になってしまうからと言われました。もちろんAが性欲を満たすために私を車内やホテルで暴行する理由もあったと思います」


救いだったのは友人たちだ。
高校の同級生たちに性被害の経験を打ち明けたところ、「それは指導ではなく強姦」「タンパク質は精液で摂取するものではない」と口々に励ましてくれた。

当時の刑法では千恵美さんの受けた被害は強姦罪に該当したが、当時の時効の3年は過ぎていた。


千恵美さんは、何かしら解決の道はないかと考えるようになった。


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