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第11章 歩美とアニタ　5

　女同士の蒸れた体臭に濃い汗の匂い。

　ツンとする唾の味に互いの愛液と子宮内液とが混ざり合う感触。

　それら全てが比類無き起爆剤となって二人の劣情を燃え上がらせ、昂ぶらせては更なる愉悦の頂きへと誘っていったのだ。

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　常軌を逸する程の超速ペッティングの連続に、遂には歩美は完全なまでにイキ狂わされてしまい、精神を涅槃の彼方のその先にまで追いやられていってしまった、猛烈なる責め立てと超絶的なる快楽により自我と腰とは蕩け切り、意識は朦朧となるモノの、そんな混濁としていた己の頭の中で最後に何かが“ブチブチブチブチブチィッ！！！”と音を立てて千切れ飛んで行く感触を、少女はハッキリと知覚していたのである。

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