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私たちは、女同士でエッチする
第12章 美雪とセシリア 1
 ”放送部は厳粛に第三者的な立場で活動し、どちらかに片寄ってはならない”、”何色に染まってもならない”。

 それは確かに正しい基本的な心構えであるし、また自身がそうした大事な部分はキチンと守る性質の美雪はだから”自分でもそうだから、プロである放送部の人々も確実にそれらを守っているだろう”と言う、良く考えれば何の根拠も無い先入観に囚われており、様々な角度からキチンと調べて裏を取った訳でも無いのに、ハッキリ言って迂闊であった。

 本来ならば思春期の少女に其処まで望むべくも無いのであるが、放送部員もまた様々な意思や私利私欲、趣味嗜好を持った人間である、と言う事実を完璧に置き去りにしていたのである。

 後日の調べて判明したのだが、この放送部の部長”田所 真帆”と部員数名が、事もあろうに“柊 理恵”と友人関係にあり、しかも彼らは揃いも揃って好悪の情が激しく、自身の価値観を周囲に押し付けたり、若しくはそれを絶対的なモノとするためには手段を問わない人物達で、逆にそれに異を唱える者には容赦無く圧力を掛ける、と言った、自分が何か立派な事をした訳でも無いのに気位だけは高い困ったちゃん的性分の持ち主であった。

 美雪を含めた部員の何名かは、その事を踏まえた上で”守るべき事はしっかり守れ”との苦言や意見を言ったのだが、これが面白く無かったのであろう、その非難活動は電脳世界にも及んだ。

 ちなみにネットと言うのは専門の知識や能力を有する者が有利、ハッキリ言ってしまえば”何でも出来る”世界であり正に田所にとっての独壇場、自身の姿が晒される訳でも無いため安心出来たのだろう、本来の攻撃的な性質も存分に発揮され、中学校のホームページには汚いスラングや言われの無い誹謗中傷が溢れる様になり、日に日にその酷さを増して行ったがこれは田所が憂さ晴らし以外にも、心理的な動揺を誘う目的で行ったモノであった。

 新体操部員を含む大部分の生徒や教師は普通に生活を送っているだけの大人しい人が多く、ネット上でも発信者よりは圧倒的に受信者で居る事が多い訳であるが、そのため僅か数パーセントにも満たない人間が誇大センセーションを展開しているに過ぎないのに、あたかもそれが全体の声とか多勢な潮流のような感じを受けてしまうのだ。
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