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私たちは、女同士でエッチする
第32章 希望とセーニャ・1
「うん、確かになれたらね?だけど村の人々の話じゃそれってかなり難しいらしいぞ。それどころかこっちを襲って来るそうだから、出くわしたらとにかく逃げるしかないな・・・」

「・・・・・」

 そんな2人の会話を傍で無言のままに聞いていた渚は“ハァ・・・”と深い溜息を付いた、正直な話、もし居るとするなら彼女とてエルフに会ってみたいと思っていたのだ、だけどそれは中々に厳しい事柄らしい。

「みんな、聞いてくれ!!!」

 兄妹が会話を楽しんでいると、そこへ康隆達がやって来た。

「今日はもう少しだけ、奥まで踏み入ろうと思う。だけど連日の探険でみんな疲れているだろう?特に希望と渚、お前達はな・・・」

「だから2人はここに残って荷物を纏めていて欲しいの。今日の調査が終わったら一度村まで引き上げるからね・・・」

「えーっ、私達はいっちゃいけないの!!?」

「つまんないよ・・・」

「文句を言うな」

 その言葉を聞いて途端に不満顔を露わにする2人に対してやんわりと康隆が注意した。

「帰る場所を守るのも立派な使命だぞ?それに2人ともまだ幼いしな、いい子だからここに残って留守番をしていてくれ・・・」

「それに2人なら荷物もある程度は纏められるでしょ?頼んだわよ」

 そう言うと康隆達は鉄平を連れて森の奥へと入っていったがこの時。

 まだ姉妹は気が付いていなかった、既に自分達がエルフ達の監視を受けていた事に。
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