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私たちは、女同士でエッチする
第33章 希望とセーニャ・2
「お前達を呼び出したのは他でも無い。“森の守り手”であるカケスとツグミから知らせが来たのだ、“また人間の旅人達が森の奥へと入っていった”と。そこでお前達、悪いのだが行って様子を見て来てくれないか・・・?」

「・・・別にそれ位は良いですけど」

「でも様子を見るだけで良いんですか?もし万が一、人間達がこの集落にまで押し入るような事にでもなったら・・・」

「その心配は無いだろう・・・」

 すると怪訝そうな面持ちを浮かべて話し掛けて来たセーニャ達に対してネリウスは静かに言葉を紡いで行く。

「姿や装備品等、はたまた彼等の波動を読み解くにその目的は恐らく、森の自然体系の調査にあると思われる。放っておいてもここまで来る事は無かろうが、それでも一応、万が一の時の為にな・・・」

「・・・・・」

「万が一の時のため、か。その時はどうするのさ、弓矢で追っ払う位の事はやっても良いんですか?」

「構わない、それ位ならばな・・・」

 “相手は5人、家族で行動しているようだ”、“ギリギリまで様子を見て、どう動くかはお前達の判断に任せる”、そう言うとネリウスは瞳を閉じて沈黙したまま俯いてしまった、これは“話は終わった”、“ゆけ”と言う合図である。

(・・・・・)

(やれやれ、暫くは)

 “水浴びも出来ないな”、“体の汗を流したいモノだが・・・”と内心で毒づくと、セーニャとメルルは揃って里を飛び出して行った。
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