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私たちは、女同士でエッチする
第34章 希望とセーニャ・3
「はあ、はあ・・・っ!!!」

「ふう、ふう・・・っ!!!」

(“高速疾走の魔法”があるとは言えども。流石に森の中を歩き回るのは骨が折れるな・・・)

 魔法により疾風を身に纏いつつ瞬足で森の中を駆け回りながらセーニャとメルルが内心で愚痴を言った。

 エルフの空間認識能力は人間族のそれよりもかなり高く、また普段から森を歩き慣れているだけあってセーニャ達は苦もなく太い木の根っこや高低差のある土地を走破していった。

 途中からは“森の番人”であるカケスとツグミが2人を侵入者達の元にまで先導してくれた為に彼女達はこの広大な森林の中でも迷う事なく僅か1日と経たない内に目的地である御厨一家の野営ポイントへと到達する事が出来たのだ。

「・・・・・」

「・・・・・」

(あの一家の事か?侵入者達と言うのは・・・)

(見慣れない人種だな?今までやって来ていた白い肌をした連中とは違うようだが・・・)

 木陰に隠れて様子を窺いつつもセーニャ達はヒソヒソ声で話をするモノの、耳を傾けて見れば何やら聞き慣れない言語を使って話し合っている様が見て取れた、どうやら今までセーニャ達が用いていた“翻訳魔法”では万全なコミュニケーションを取る事は難しそうである。

(どうする?セーニャ。気を見て襲い掛かろうか・・・?)

(ちょっと待って、メルル。もう暫くは彼等の様子を見てみましょう?そうしながら彼等の言語や言葉のやり取りのパターンを翻訳魔法の中枢部分に可能な限りで取り込んでみるから。そうすれば完全とまでは行かないけれども片言でなら、彼等と会話をする事が出来るようになるかも知れない・・・!!!)

 “それに”とセーニャは尚も続けた、“彼等の正体を見極めなくてはいけないしね”とそう告げて、そして。

 それから三日三晩掛けて交替で休息や食事を採りながら、セーニャ達は御厨一家の情報収集に務めたのであった、その装備品から話す言語、生活文化や家族構成等に加えてここにやって来た目的等も徐々に徐々に探りを入れていったのである。

 その結果。
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