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制服を着た獲物
第1章 ホテル
 俺の計画、それは井上恭子を犯かすことだ。いつも小うるさく、偉ぶっていた恭子を犯す。小生意気な恭子を蹂躙し、俺のものにする。恭子が支配人の女でも、そんなことは構わない。俺も恭子の体を貪るのだ。そんな風に香坂の頭の中は、恭子を犯ることで膨張していった。
  狭いフロントの中で恭子とすれ違う時、薄っすら感じた恭子のコロンの匂いに、香坂の性欲はいつも刺激されていた。香坂は、数か月生身の女とやっていない。そんな時出会ったのが、井上恭子だ。
 恭子は、黒いミディアムの髪を束ね、シニヨンネットを使って団子に固めていた。黒い制服に恭子のスリムな体は、軽く締め付けられているようだった。胸だけ見ればまだ発育途上の女子高生を思わせるが、香坂にとっては胸の大きさなんてどうでもいいことであった。
 そんなことより、香坂の大好物は、恭子のスカートから見える脚だった。タイトなスカートに包まれた恭子の太腿を、香坂はいつも盗み見していた。
 恭子の鼻も口も、取り立てて何か特徴のあるようなものではなかった。普通の女子の鼻と口。ただ、香坂は恭子の三白眼に惹かれた。自信なさそうで、いつも何かを探っているような冷たさを含んだ恭子の眼に、香坂は魅せられた。
 酷薄な眼をした恭子から詰られれば詰られるほど、香坂の心の中に棲む復讐の鬼が、怒りを溜め込んでいった。「お前が絶望するくらい、俺はお前を犯す。俺の性欲はもう我慢の限界を越えた。俺はお前を犯して犯して犯しまくる。覚えてろ」香坂の中の鬼はそう叫んでいた。
 そしてそのチャンスがやって来たのだ。この時間、社員更衣室には恭子一人だけだ。三階は社員更衣室と今は使われていない社員の休憩室、そして宿泊客用にコインランドリーが設置されている。
 更衣室から出てきた恭子を社員休憩室に連れ込む。高校大学とラグビーをしてきた百八十㎝の自分は、百六十㎝にも満たない華奢な恭子の自由を奪うことなど楽勝だ。香坂はそう考えていた。問題はコインランドリーを使っている宿泊客だ。香坂は三階にコインランドリーを使う宿泊客がいないことを願った。
「香坂さん、構いませんよ。どうぞ休んでください」
 岩崎はそう香坂に言った。
「岩崎君、ありがとう」
 香坂はそう言ってエレベーターに向かった。
 香坂の男根が舌なめずりしている。獲物は直ぐ近くにいる。
 

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