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縄師-Ⅱ 中・高編
第3章 鞭と生け贄
股間に手をやると失禁とは違うヌメリのある体液が指につき糸を引いた。
「ちづ。これって何を期待してそんなに濡らしてるんだ」
いま、千鶴が一番恥ずかしがることを耳許で囁いてやる。
予想通り、顔を赤くして、股を閉じてモジモジとする。
乳房、背中、腹部、尻。
一打ち毎に6から10秒の間隔を空け、痛みが収束するのを待ちながら打つ。
千鶴はその間に打たれた場所から性感を引きだし、痛みをエクスタシーに変換させるという。
「だから、バンバン立て続けに打たないで。鞭って一打ち毎に味があるんだから」
千鶴はそう言って俺に教えてくれた。
小父の鞭で過呼吸寸前まで悲鳴を上げた千鶴に追い打ちをかけるように、だが、かなり力をセーブして股間のクリトリスを叩いた。
それでも痛みは子宮にまで届いたようで、千鶴が悲鳴と共に腿を捩り合わせて失禁したのはその証拠だ。
赤く筋の付いた乳首を口に含んで舌で転がし、噛んだ。
千鶴が「ウッ」と頭をそらせる。
「まだ感じてるのか」
声を震わせ、
「噛まれるとジンとして痺れるの。その鞭、母さんが気を失ったというのが分かる気がする」
俺達の秘密を俺がリードするようになり、急に千鶴が可愛く思えてきた。
「ちづって可愛いよな」そう言って抱きしめるようになってから、千鶴はあのときのように、「突き刺して血まみれにして」と言わなくなった。
その分だけ痛みを感じたり恥ずかしがったりする感覚が強くなったようだが、俺にはその方がいい。
苦しむのも エクスタシーを感じるのも、オーガズムに震えるのも、感受性の豊かさだ。
あまりにも強い千鶴の性への感受性。 だから千鶴は求めて得られないとき、得るための狂気が生じるのだろう。