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縄師-Ⅱ 中・高編
第2章 蔵
あらかじめ、バイブか何かが股縄の奥に仕込まれていたのだろう。
「ギャッ」という叫びとともに全身がビクンッと跳ねた。
しばらく身体を震わせていた芳恵は、痙攣しながら大量の小水を漏らした。
「お漏らしの罰が欲しいだろ」
小父はまだフルフルと震えている芳恵の身体を撫でる。
「はい……お願いします……罰を」
小父が芳恵の口に赤いボールのようなギャグを咬ませる。
革で編んだ40センチほどの一本鞭を手に取り、芳恵の背中、尻、股間、乳房などを次々に打っていく。
芳恵は悲鳴と共にガクガクと身体震わせていたが、仙骨の辺りを打たれたとき、再び長い悲鳴をあげて、咳き込み息を詰まらせた。
小父が芳恵のギャグを外して背中をドンと叩く。
すると芳恵が「ゴフッ」というような音をだして、先程の続きのように身体を跳ねらせ、「イクッ」と叫び全身を硬直させた。
ハシゴの上で銅像のようになっていた俺は、芳恵の苦しむ姿を見ながら勃起して蔵の壁に向かって射精した。
次の日、土曜の朝早く。
俺はランニングの途中で、ワゴン車に長持ちを積んでいる千鶴の両親に挨拶に行った。
学校のことを訊かれたので、俺が成績上位なのは千鶴が教えてくれるおかげだと返事をして、泊まりに来ることが役に立っていると印象づけた。
わざわざそんな報告をしたのは、あのあとの芳恵の状態が気になり、どうなっているのか見てみたかったからだ。
重い長持ちを芳恵に代わって小父と運ぶ。
「リョウちゃん力が強くなったな」
「今から鍛えないと、高校に行ったとき運動部の奴らに負けますからね。今度の中身はなんですか」
「今回は太刀と刀が3振りずつと、陶器と軸が数本だな」
芳恵がいつもより明るい声で、
「リョウちゃん。いつものように冷蔵庫の中は自由に食べて。それからテレビの録画は見たら消さないで残しといてね」
「頂きます。小母さん、なんだか今日は凄く元気そうですね。若く見える」
「そう? だったら、その小母さんというのやめて貰っていいかなあ」
「バカ。調子に乗るんじゃねえ。元気なのは夕べ久しぶりにぐっすり寝たからだろ」
田村小父が照れたように言った。