この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
 縄師-Ⅱ 中・高編
第2章  蔵

千鶴の部屋は2階の和室8畳で、低いセミダブルのベッドと学習机が置かれている。

 箪笥の上の刀架には、小父にねだって手に入れた鎌倉時代の古びた太刀や、60センチほどに切られた竹の弓が飾られていたりして、普通の女子生徒の部屋とは多分、かなり雰囲気が違うのだろうと想像できる。

 何よりベッドに寝た目線で机の下や本棚の奥を見れば、貼ってある絵は伊藤晴雨の責め絵や蚊帳の隅に立つ幽霊、皿屋敷の責め殺される画が巧みに隠され貼られている。

 俺はソッと掛け布団を剥がし、上からいきなり覆い被さった。

 千鶴は一応の抵抗はするが両手を頭の上に出しクロスするので、寝間着の腰紐をほどき、両手首を軽く縛った。

今どきパジャマではなく、千鶴が寝間着で寝るのは絵の世界に同化するためだ。

 あとはいつものとおり軽いキス。そしてはだけた身体に舌を這わせて乳首を甘噛みする。
 俺が千鶴を可愛いと思い、そういう抱きしめ方をするようになってから、千鶴の被虐願望が狂気のように噴き出すことはなくなった。

 だが機会がある度に小出しに圧力を抜いてやる必要があり、今もスイッチが入ったようで、俯せになり壁に掛けた弓を見あげた。
 
 手足を大の字に縛る四本の縄は、この前使ったまま机の引き出しに入れてあると言う。

 俺は千鶴の背中に自分を重ねて抱きしめ、
「それより注文した鞭が届いたから、今日の儀式にそれを試そうぜ」と言った。

「そうだ、ところでさ、芳恵さんの胸に鞭のような痕があったけど……」
 俺は千鶴の顔を覗き込み、カマをかけてみた。

「見たんだ」

 千鶴は驚いた様子も無く、クルリとあお向きになると俺の首を抱き、頭を引き寄せて耳をカリッと噛んだ。
「ふふっ」と笑い、
「母さんを芳恵さんだって?」

「さっき、そう言えっていわれたんだ。俺も小母さんって呼び方、死んだ先妻の小母さんみたいで嫌だと思ってたしさ」

「そうなんだ……母さんは父さんに縛られて折檻をされてるの。リョウはそれ知ってどう思った?」

/30ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ