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神戸国際投資顧問会社秘話~”オフィスメイド”というご奉仕の形
第4章 オフィスメイド 二宮 由紀
第4章 オフィスメイド 二宮 由紀
【第一話】
(第1章 第一話 から続く)
神戸国際投資顧問会社のフェンスは、アールヌーボーのナデシコがデザインされた青銅鋳物製で、御影の高級住宅街に、よく馴染んでいる。そのフェンス沿いには、プラタナス<和名すずかけ>の古木が立ち並び、夏の終わりには、青々と大きく育った球形花が、木名のとおり、鈴なりに垂れ下がる。
夕刻、会議室では、この会社の出資8家の一つである西島家の新しい当主が、社長の土井の説明を受けながら、先代の急逝に伴う相続関係の書類に、次々とサインしていた。そばで、社員の二宮由紀が、サインの終わった書類を手早く整理している。前かがみで腕を伸ばす度に、制服の清楚な白シャツの胸が張って揺れた。