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神戸国際投資顧問会社秘話~”オフィスメイド”というご奉仕の形
第4章 オフィスメイド 二宮 由紀

 青山が口を開いた。 「今日は、お前に、折り入って相談があってな。電話で済ませることじゃないと思って。」

 「兄さん、オフィスメイドのことでしょう。」 土井は、黙って苦笑する青山を見ながら、言葉を続けた。 「僕が兄さんに呼ばれて、この会社に来た頃には、時々お求めがありましたけど、10年ほど前に、お屋敷に2人目のハウスメイドを入れられてからは、一切ありませんでしたからね。今年の初めには、息子さんを認知して、家に呼び戻して、副社長にしたと聞きましたんでね。肩の荷を下ろしたんでしょう。そろそろと思っていましたよ。」

 「お前とはなあ・・・。小さい頃から兄弟みたいに育ってきたからな。お見通しだね。その息子を生んでくれたのは、1人目のハウスメイドでね。彼女には、今でも寝室に入ってもらってるし、この先も、一緒に過ごしていきたいと思っているんだ。しかし、恥を忍んで言うけど、時々はね、若い子を相手に、乱暴なことをしてみたいという衝動にかられることがあってね。お前も分かると思うけど、愛育院で育ったせいか、いつも回りの人にどう見られているか気になって、知らず知らずのうちに、ストレスが溜まっているということかな。」 青山は、照れの消えた真剣な表情で話を続けた。
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