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神戸国際投資顧問会社秘話~”オフィスメイド”というご奉仕の形
第5章 オフィスメイド 関口 美穂

「はい。実は、彼女とは子を授かりませんでしたのでね。親類やお取引先からは、後継ぎのこともあるからと、お相手の紹介があったりもするんですけど。・・・正直、後継ぎのためだけに再婚、というような気にはなりませんでね。やはり、よく気心の知れた、これから長く一緒に居て心が落ち着くような人でないと、と思っているんですよ・・・。」
久松は、少しうつむき加減で続けた。 「それでね、その・・・何というか、年甲斐もなく恥ずかしいんですけど・・・、再婚をということになると、ここの社員の関口さんのことが頭から離れないんです。これまで、オフィスメイドという特別な形ではありましたけど、彼女と過ごす時間は、本当に気持ちが安らぎましてね・・・。ただ、彼女には、まだ、この気持ちは打ち明けていません。そこは、節度を保ってきたつもりです。」
久松は、さらに、土井に懇願するような表情で続けた。 「そこで、ご相談というのはですね。・・・私が気持ちを伝えて、・・・もしもですよ、・・・もし、彼女もそういう気持ちになってくれたら、彼女の退職をご了解いただけないか、ということなんです。それに、他のご当主の皆さんも、やはりオフィスメイドという仕組みは、皆が共同で大事にしてきた訳なんで、どのように受け止められるか、心配ではあるんです。まず、土井さんのお考えを伺ってから、可能なようでしたら、彼女とお話をした方がいいと思いましてね。もちろん、彼女の気持ち次第なんで、後で、<この話しは無かったことに>となるかも知れませんが。」
久松は、少しうつむき加減で続けた。 「それでね、その・・・何というか、年甲斐もなく恥ずかしいんですけど・・・、再婚をということになると、ここの社員の関口さんのことが頭から離れないんです。これまで、オフィスメイドという特別な形ではありましたけど、彼女と過ごす時間は、本当に気持ちが安らぎましてね・・・。ただ、彼女には、まだ、この気持ちは打ち明けていません。そこは、節度を保ってきたつもりです。」
久松は、さらに、土井に懇願するような表情で続けた。 「そこで、ご相談というのはですね。・・・私が気持ちを伝えて、・・・もしもですよ、・・・もし、彼女もそういう気持ちになってくれたら、彼女の退職をご了解いただけないか、ということなんです。それに、他のご当主の皆さんも、やはりオフィスメイドという仕組みは、皆が共同で大事にしてきた訳なんで、どのように受け止められるか、心配ではあるんです。まず、土井さんのお考えを伺ってから、可能なようでしたら、彼女とお話をした方がいいと思いましてね。もちろん、彼女の気持ち次第なんで、後で、<この話しは無かったことに>となるかも知れませんが。」

