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神戸国際投資顧問会社秘話~”オフィスメイド”というご奉仕の形
第5章 オフィスメイド 関口 美穂

2人の笑い声が響いた時、ドアベルが鳴った。美穂は、素早く久松の腰から降り、ドアを開けて、大きなワゴンを押したウェイターを招き入れた。ウェイターは、食事テーブルに、注文したソーセージやビエナ・シュニッツェルと合わせて、ガイスブルガーマーシュや、キッシュ、ジャーマンポテトなど南ドイツ風の料理を並べ、最後に置いたワインクーラーから、特徴的な皮袋型ボトルを取り出すと、 「久松様。いつものフランケン・ワインで、今日は、エルンスト・ポップのシルバーナーです。よろしかったですか。」 と、確かめた。久松は、 「はい、有り難う。テイスティングはいいからね。終わったらワゴンを廊下に出しておくので、後はよろしく。」 と言って、ソファーから立ち上がった。
ウェイターが、ワインの栓を抜いてから退室すると、久松は、ドイツ伝統の首が太いレーマー・グラスに満々と注いで、美穂と乾杯した。フランケン・ワイン独特の、爽やかでフルーティな香りが漂った。食事が始まると、美穂が 「久松様は、いつも今日のようなお料理を好まれますね。以前に、ドイツでお暮らしになったことがあると仰ってましたので、懐かしいお料理ということですか。」 と、問いかけた。
ウェイターが、ワインの栓を抜いてから退室すると、久松は、ドイツ伝統の首が太いレーマー・グラスに満々と注いで、美穂と乾杯した。フランケン・ワイン独特の、爽やかでフルーティな香りが漂った。食事が始まると、美穂が 「久松様は、いつも今日のようなお料理を好まれますね。以前に、ドイツでお暮らしになったことがあると仰ってましたので、懐かしいお料理ということですか。」 と、問いかけた。

