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神戸国際投資顧問会社秘話~”オフィスメイド”というご奉仕の形
第5章 オフィスメイド 関口 美穂

それまで、静かに耳を傾けていた久松が、突然、大きな声で話を遮った。 「美穂さん、それは違うよ。これまで、自分が出来ることを精一杯頑張って、しっかり生きてきたんだから、誇りに思っていいんだよ。そしてね、これからは、僕と新しい人生を始めて欲しいんだ。夢を見ていいんだよ。」
それを聞いた美穂は、再び両手で顔を覆って嗚咽したが、しばらくして、下唇を硬く噛んで久松を見つめた。久松は、席を立ってテーブルを回り、美穂の手を取って立たせると、きつく抱きしめた。美穂が、きっぱりと、 「有り難うございます。久松様のおそばで、新しい人生を始めます。」 と返事すると、久松は、 「よく決心してくれたね。こんなに嬉しいことはないよ。」 と言いながら、優しく唇を重ねた。
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