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神戸国際投資顧問会社秘話~”オフィスメイド”というご奉仕の形
第5章 オフィスメイド 関口 美穂
美穂は、床に落ちたウエディング・アンダーウェアを拾うと、2階の寝室のクローゼットに駆け込み、3日前に持ち込んで整理した衣類の中から、グレーののニットセーターと、明るい茶色の膝丈のフレアスカートを出して身繕いした。そして、久松の部屋着の紺のラガーシャツとチノパンを手にして、リビングに戻ると、かいがいしく久松に着せてから、ウエディングドレスと久松のダークスーツをハンガーに掛けた。
それから、美穂は、台所に立った。ほどなく、ダイニングテーブルに、ボイルしたソーセージや、ほうれん草のキッシュ、スモークしたベーコンの入ったジャーマンポテトなどが並び、ワインクーラーにはフランケンワインが入れられた。こげ茶色のエプロンを着けた美穂が、 リビングでくつろぐ久松に 「ご主人様、どうぞ。」 と、声を掛けた。