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神戸国際投資顧問会社秘話~”オフィスメイド”というご奉仕の形
第3章 オフィスメイド 森本 沙織
沙織は、3時間ほど仮眠して、朝6時に、手首に巻いたGショックのバイブレーションアラームで目覚めた。そして、そっと柳原のそばを抜け出し、洗面所で手早く化粧して、クリーニング済みの制服に着替え、キッチンで朝食の仕度をした。
6時半過ぎに、トースト、ハムエッグとティーセットの簡単な朝食を載せたトレイを、会議机に置くと、ソファーベッドに戻り、柳原に掛けられていたタオルケットを剥ぎ取った。そして、声を掛けようとしたが、その時、裸のままの柳原の<朝立ち>を目にした沙織は、それを握って、やや強目に振った。薄目を開けた柳原に向かって、沙織は、いたずらっぽい表情で 「どっしよっかな。」 と首を傾向けた。
柳原は、少し間をおいて、やっと周囲の様子に気がついたかのように 「やあ、沙織ちゃん、お早う。いきなりで嬉しいけど、昨夜はたっぷりとお相手してくれたからね、もう十分だよ。」 と言って、笑った。沙織は、柳原の洗面と身繕いを手伝うと、会議机で紅茶を注いだ。ブレックファスト・アールグレイのほのかな香りが漂った。
朝食を終えた柳原は、 「睡眠時間は短かったけど、お陰で熟睡できて、活力がみなぎった感じだ。有り難う。沙織ちゃんはこの部屋にいていいからね。迎えの車がきているはずだから。」 と言って、沙織からボストンバックを受け取ると、頬に軽くキスをして、ドアを開けた。沙織は、 「いってらっしゃいませ。」 と言うと、部屋のドアを出たところで、深々とお辞儀をして、柳原を見送った。