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神戸国際投資顧問会社秘話~”オフィスメイド”というご奉仕の形
第3章 オフィスメイド 森本 沙織

 食後は、池田はしばらくの間、交渉用の資料などに目を通していたが、やがてCAに座席のベッドメイクを頼んでから、洗面に立ち、用意されたリラックスウェアに着替えた。沙織は、座席のリクライニングを倒し、対面にあるオットマンに脚を乗せて、アイマスクをして、ヘッドホンで音楽を聴いていた。

 池田が席に戻ってほどなく、フロア全体の照明が落とされ、通路側のカーテンが閉められた。池田は、CAがベッドメイクの際に閉じていたパーテーションを開けると、沙織の肩を優しく撫でた。アイマスクを取った沙織は、池田の意図を察して、微笑みながら立ち上がり、カーテンの端に隙間がないかを確かめてから、ワンピースと、機内でのリラックスのために着けていたダークグレーのスポーツ用のブラとショーツを脱ぐと、座席の仕切りを乗り越えて、池田の席に移った。

 ベッドに模様替えされた席は、長さは十分あるものの幅が狭いので、沙織は仰向けに寝た池田の上に覆いかぶさるように抱きついた。大きくはないが、お椀のように形が良く、弾力のある乳房が、池田の胸に押し付けられた。それまで無言だった二人は、お互いの耳に口元を寄せて、カーテンの外の気配に気を遣いながら、ささやき始めた。
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