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神戸国際投資顧問会社秘話~”オフィスメイド”というご奉仕の形
第3章 オフィスメイド 森本 沙織

 沙織は、全身に気だるさを感じながらも、交渉のアシスタントとして、また、オフィスメイドとして、池田の求めに応じてきたこの数日を思い返して、充実した気分で目覚めた。静かにベッドを降りて、剥ぎ取られたままの下着を拾うと、裸のままの格好で、自分のベッドルームに戻り、シャワーを済ませた。そして、ベージュのハイネックのニットシャツと、黒のウールパンツに身繕いしてから、朝食のルームサービスを頼み、パーラールームで、池田の目覚めを待った。ほどなく、池田がベッドルームから出てきて、にこやかに微笑みながら沙織に語りかけた。

 「昨夜は、乱暴にしてすまなかったね。沙織ちゃんが余りに魅力的だったので、ついつい度を過ごしてしまった。今日から2日間は、交渉が長引いた時の予備日と思っていたんだけど、無事に契約できたのでね、ゆっくり過ごしましょう。」

 沙織は、 「昨日まで、交渉のお手伝いもさせていただき、マックウェル卿のご家族にも温かくしていただいて、夢のようでした。」 と言った後、 「そして、あのぅ・・・乱暴にしていただいて、有り難うございました。魅力的だったのは、私ですか、黒い下着ですか。」 と、付け足して、朗らかに笑った。
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