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神戸国際投資顧問会社秘話~”オフィスメイド”というご奉仕の形
第3章 オフィスメイド 森本 沙織
 母親は、沙織の服装に目を細めて、大喜びした。そして、アイルランド訛りの特徴でもある早口で、屋敷の古いガーデンを褒めちぎりながら、サンルームに入った。伝統的なポテトのパンケーキが出されて、和やかなハイ・ティーの時間が過ぎた。沙織が、見てきたばかりの<聖ジョセフ教会>のステンドグラスのことを話すと、母親と友人は顔を見合わせ、 「私達二人とも、あのステンドグラスの保存のための募金活動に参加しているのよ。本当に、あなたとは強いご縁を感じるわ。」 と言って、嬉しそうな表情を見せた。

 ハイ・ティーでは、簡単な夕食も供されたので、沙織は屋敷からホテルに送ってもらうと、日本への帰路に備えたパッキングをしながら、ゆったりと過ごした。2日間は、池田は、深夜にお酒に酔って部屋に帰ってきた様子で、沙織がベッドルームに呼ばれることはなかった。

                   ☆
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