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繋がり
第1章 想いのハジマリ
「わ、わかんない…」
それでも、涙は止まらなくて
ただ、流れてくる涙をぬぐっていた
「藍?」
「蒼……どうしたんだろ…胸が痛い」
「なんで?」
なんで?
なんでだろう。
蒼と同じ高校に行きたくて
でも、勉強が大変で不安で
色んな気持ちがごちゃ混ぜだけど
ただ、1つ一番の原因は…
「蒼と同じ高校に行けなかったらどうしよう…」
小さい声で確かな不安がこぼれた
その瞬間
私は蒼の腕の中にいた
「……」
驚きで涙が止まる
鼓動が速い。
私も蒼も。
そこで気づいた。
今まで好きになった人はいなかった。
でも
その気持ちは自然と溢れてきて
すぐにわかった
「大丈夫だよ…藍なら高校に来れるよ。待ってるから…な?だから、泣くな」