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繋がり
第2章 兄と妹


お父さんがスーツからティーシャツと短パンになって戻ってくる。

「さ、いただきましょう」
「「「いただきます」」」

お父さんが早く帰ってきて、私と蒼が両方部活ないときはこうして、みんなで食べる。

そんなときお母さんはいつも嬉しそうだ。


「……うふふ。みんなでご飯はいいわね」
「…どうしたんだ?母さん」
「そう思ただけよ」

蒼とお父さんが少し不思議そうに笑った。

でも、私は知ってる。

前のお父さんと3人でご飯を食べることはなかったし、むしろお母さんのご飯を食べたことがないんじゃないかってくらいだった。

私が少し黙りこんでると蒼が私の顔をのぞきこんだ

「どした?」

目の前にいきなり、蒼の顔が飛び出てきた

「っ!………な、なんでもない」

大きくなる胸の鼓動が蒼に聞こえてしまうんじゃないかと思い、私は立ち上がって飲み物をとりにいく。



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