この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
繋がり
第2章 兄と妹


ご飯を食べ終わって、私が部屋に戻るとドアのノックが鳴った

「……藍?ちょっといいか?」

蒼だ…

私は静かにドアを開ける

「なに?」
「入って、いいか?」
「………うん。汚いけど」

私がそう言うと蒼は楽しそうに笑って、わたしの部屋に足を踏み入れた

「……母さんたちが出掛けるのが土曜日か…今日は木曜日だから、明後日だな」
「うん」
「……俺、友達の家に泊まろうか?」

思ってもなかった言葉に思わず顔をあげるとすぐ上に蒼の顔があった

「………っ」
「………」

沈黙が流れる

綺麗な瞳とさらさらした黒髪。

蒼…綺麗だな
心臓がうるさい

そんなことを考えていると

「藍?」

蒼が私の頭を軽く叩いた

「え、あ………なんで?」
「…一応、血繋がってないだろ?…だから、二人きりは嫌かなって思ってさ」
「…嫌じゃないよ。それに………」

それに…

「ん?」
「……血は繋がってなくたって………兄妹だよ」


自分で言って虚しさに襲われる

そうだよ。
血は繋がってなくたって兄妹なんだ

わかってる。

わかってるけど…

私がうつむいてると蒼が私の頭を撫でた

「……そうだよな……兄妹なんだよな……」

そう微かに呟いた

「……蒼…?」
「なんで、泣きそうなんだよ……」
「…っ………泣いてなんてない」

私がそう言うと蒼は少し切なそうに顔を歪めて
ゆっくり私の顔を蒼の胸に引き寄せた

「……あ、おい?」

あの時と…同じ…

私が蒼のことを好きになったときと…同じだよ



/63ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ