この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
繋がり
第2章 兄と妹
なんで、こうなるんだろう。
蒼は私のそばにいるのが嫌だといった
妹だから?
普通の女の子だったら、好きになってくれた?
そばにいたいと、思ってくれた?
なんで、抱き締めたの?
なんで、いつも私を掻き乱していくの…
「……なんでよ………」
蒼。
私はもうあなたを好きでいることが辛い
あなたの妹として生きることがどうしようもなく、辛い
いつか蒼の奥さんができたら
その子供ができたら
私は笑えない
醜い感情だけが心を支配するだろう
そうなりたくなかったから
嫉妬なんてしたくなかったから
高校と同時にこの思いを消したのに
ううん。
気づかないように、溢れないようにしてきたのに
好きだって
愛してるって
抱き締めてって
キスしてって
セックスしてって
そう言えたら、どんなにいいかな。
ねぇ。蒼。
ごめんね。
蒼。
蒼、大好きなの
「好きだよ……蒼、ごめんね……」
こんな感情をもった妹でごめんね。