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繋がり
第2章 兄と妹
次の日、俺が目を覚ますと藍はすでに制服で
いつもより早く家を出てった
「あら、藍早いわね」
「うん、ちょっと」
「いってらっしゃい」
「いってきます」
藍は俺と目も合わさず出ていった
「どうしたんだ?」
「年頃だからねぇ…彼氏かしら?」
「な、なに?!」
親父が飲んでいたコーヒーを吹き出した。
「親父、きたねぇよ」
「あらあら、藍は大変ねぇ」
「藍~」
親父のバカさに呆れながら
俺は彼氏という、言葉に思わず反応する
「……はぁ、ご馳走さま」
「あら?藍ったらお弁当忘れてる…蒼、届けてくれる?」
「ん?あぁ、わかった」
俺は着替えるとリビングに戻りお弁当を二ついれると台所にいる母さんを見つめた
「どうしたの?」
「なぁ……母さん……前の親父さんって、どんなやつだったの?」
ゆっくり小さな声で問いかけた